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日に日に映画から離れゆく生活








復活の妹、裏桃ちゃんです。

なんたること!

平成という時代も終わりが近づいてきました。あーなんちゅーこっちゃ!
平成に生まれ平成に育てられた私としては、なんだかこの一年のうちに身の回りのいろんな事に決着をつけなくてはならないような、そんなすごーくぼんやりとした焦燥感にかられています。

わかるかな? この気持ち。
わっかんねえだろうなー



さて今回は、いや今回も例によって例の如く映画の話。
2017年、みなさんはどんな映画を観ましたか?
昨年は一昨年と比べて日本映画にメガヒットと呼べるような特出した作品は見当たらず。
興行収入を見ても上位を占めているのはアニメシリーズを映画化したものばかりでした。
(私の中で『アニメ映画』と『テレビアニメの映画化』は全くの別物)

世界的にはミュージカル映画が注目されていたそうですが、
私は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』以外のミュージカル映画を観ようとすると海馬の機能が停止してしまう手術を映画星人に施されているので観れませんでした。
本当は観たかったんですけどね。
手術で体を改造されてしまっているので仕方ありません。
映画星人の合言葉は「ドグマ95」



昨年、映画館に観に行ったのは『ブレードランナー2(正式な題名は忘れた)』と『沈黙 -サイレンス-』ですね。
いや、一年を通して二作品しか観てないわけはないんですが、記憶の残ってるのはこの二つしかないんです。
忘れてしまった映画さんごめんなさい。



『ブレードランナー2』に関しては
他のブレランオタクたち同様、観る前は不安しかなかったのですが
おもしろかった。うん、おもしろい。
ただ前作を “好きでい続けてこそ” 得られる細やかなおもしろさだし、大きなテーマを投げかけるくせに最後まで答えに向かおうとしない
なんだかモヤっとした残尿感の覚えるストーリーでした。
「売れる映画じゃないな」というのが本音でした。

実際、日本ではまったくウケることなく消え去ってしまいました。
実写版攻殻機動隊よりは話題になってましたけどね。
ダンカンバカヤロッ!





05


遠藤周作原作の『沈黙』
江戸初期、キリスト教弾圧が最も激しかった長崎の歴史ドラマです。

そもそも私は遠藤周作という作家を敬愛している上に、マーティン・スコセッシ監督がこれまで為してきた事を当然知らないわけがないので、どエライ贔屓の下で感想を書きます。


この映画の企画が発案されたのは20年以上も前だそうで。
スコセッシは何度も遠藤周作の『沈黙』を読み、映像化への構想を練っていたようです。

原作の『沈黙』が発売されたのは1966年。
幼少期を満州で過ごし、フランスへの留学経験・多彩な作風・活発的な性格と人当たりの良さで知られる遠藤周作の代表作です。
遠藤はキリスト教徒であるが本人曰く「何度も捨てようとした」と語るくらいで、厳格なクリスチャンとは程遠いところにいました。
しかし、同時に「いつも私のそばにいて支えてくれた」とも書いている。
遠藤は正直な人なのでしょう。一片の迷いなく信仰できない自分を恥じていたのでしょう。

その遠藤の心が『沈黙』のもう一人の主人公であるキチジローを生むのです。
事実、遠藤は「キチジローは私だ」という事も語っています。


マーティン・スコセッシはアメリカのベテラン映画監督。
スコセッシの家系はイタリアからの移民で、
アメリカのリトルイタリーといういわば中国人にとってのチャイナタウンのような街で育ちました。
イタリア系を含む移民の宗派はカトリックが多くを占めています。
対して移民でないアメリカ人(移民でないアメリカ人などいないが)にはプロテスタントが浸透しています。
アメリカにおいて、力を持っているという意味で主流なのはプロテスタントなのです。
移民の街で育ち支流を信仰してきたスコセッシの心は『沈黙』の弾圧される隠れキリシタン、そしてその集団の中で最も“現代的な”弱い心をさらけ出しているキチジローに惹かれたのでしょう。
キチジローとは遠藤周作の恥部を晒した写し鏡とも言えます。
ここにスコセッシの心が遠藤周作へと重なるのです。


キチジロー役には窪塚洋介が起用されています。
彼の演技は荒いですが上手いです。役に没頭する才能があります。
ヤクでもやってたんじゃないかっていうくらいのめり込む事のできる役者です。

多くの有名俳優が出演していますが、私には窪塚洋介が最も光り輝いて見えました。


あと、この映画の特異なところのひとつに “画面外の音を一切使っていない” というのがあります。
“画面外の音” というのはいわゆるBGMと、演出的なSEです。
「ドン!」みたいなワンピース的な効果音はもちろん、オープニング・エンディング曲もありません。
音響はすべて映画の中の出来事のみで構成されています。
硬いですね。
でも映画好きにはこういうこだわりがすっごくオシャレに感じてしまうのです。


まあ、映画を観ていない人も多いと思うので内容を語るのはやめておきましょう。
ほんのちょっと気にならないところが無いわけではありませんが、海外で映画化されたとは思えないほど日本の文化……というよりは原作の理解が深いです。
描くべきところ、描かないべきところをこんなにも心得ているとは、
外国人がイメージしている日本って30年以上も前からずっと進歩していないと思っていたんですがね。
『ラストサムライ』の何してんだかわからないサムラーイと生い茂る謎の木々とか……そういうイメージの語弊に寛大なのも日本人客の良いところでもあるんですがね。
とにかく『沈黙』においてそいういった心配はほとんどいりません。



以上。
『ブレードランナー2』と『沈黙』に関してはそんな感じ。




あと気になっているのがデル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』と……

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それと『リリカルなのは The Movie』をまだ観ていないので、観まぁす!

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実写版『無限の住人』は……観ません!!!!

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学芸会のノリで映画作るのほんとやめろ



(オススメの映画勝手に書いてけ)