麻雀を覚えてから『咲』を読んだら、
麻雀を覚える前に読んだ時よりわけがわからなくなりました。
とあるサイトで『咲-saki-』の主人公・咲が、
実は記憶障害なんじゃないかと説いていたのが印象に残った。
なるほど。
私はほんの少しだけ納得してしまった。
古くからある推理小説の技法のひとつ「ミスリード」としては “あり” だなと。
ただ、かなりブッ飛んだ憶測には違いないので
今から「咲さん記憶障害説」の可能性を探ろうと思います。
〈その１〉咲は方向音痴
極度の方向音痴で、どこか知らない場所に行くたびに咲は迷子になる。
これ自体が記憶障害の裏付けにはなり得ないが、
伏線のひとつにはならないでもない…かもね。
〈その２〉咲の家庭状況
咲は母そして姉の『照』と別居状態にあり、
現在は父と一緒に二人で暮らしている。
そして姉の『照』とは不仲である。
咲の発言からは、『照』が咲を一方的に嫌っている風。
そして、その原因は自分であると彼女は思っている。
別居の理由については語られていないが、離婚はしていない。
父の発言と様子から憶測するに原因は姉妹の不仲だけではなさそう。
ちなみに、姉の『照』が記者から「妹はいないか？」という質問をされた際、
「いません」とはっきり答えるシーンがあるが
これはたしかアニメのオリジナルシーンなので推理材料に入れる事は出来ない。
〈その３〉咲の夢に出てきた少女
咲の夢による過去の回想。
短いページだが、咲の夢によって初めて登場した少女は足が不自由であることがわかる。
中でも注目して欲しいのは少女の「照おねーちゃんと見にきてね」という発言。
少女が照や咲と同じ姉妹関係にあるなら、この発言には違和感がある。
しかし、従姉妹のような親戚関係なら納得できる。
なぜ、隣人や友達ではなく親戚と推測するかは、下の画像を見て欲しい。
宮永姉妹に共通する身体的特徴のひとつに「髪のハネ」がある。
右こめかみのあたりにある、クセッ毛のような尖った髪である。
姉の照にも同じような「髪のハネ」が見られる。
そして先程、咲の夢に出てきた少女の画像を拡大してみると。
ある・・・っ！
顔が映るコマがたった一コマしかないので断定は出来ないが、
宮永姉妹に共通する「髪のハネ」があるように見える。
少女は宮永姉妹と血縁関係にある親戚なのではないか、
私はそう推理しています。
〈その４〉咲のフラッシュバック
おそらく、この描写が「咲記憶障害説」を浮上させた最大の原因だと言える。
たしかにメッセージ性の強いコマと、咲の表情が「記憶障害」を連想させなくもないしね。
フラッシュバックのコマの一つに、先程の少女と並んだ写真がある。
手前の左から照、咲、夢に出てきた少女だろう。
後ろに咲たちの両親らしき人がいるので、
少女とは家族ぐるみの関係＝親戚 という推理に矛盾はない。
そして、この写真では少女は車椅子に乗っていない。
他のコマは、あからさまに「死」をイメージさせる。
それも車椅子と火事の描写から、少女の「死」である。
〈結論〉
以上の要素から「咲さん記憶障害説」には無理がある。
・方向音痴 → 咲の記憶障害の伏線
・照の「妹はいない」発言 → 本当に妹ではない
・夢の中の少女 → 彼女が本当の照の妹（死んだ）
という赤川次郎もびっくりのトンデモ推理の範疇でしかありませんでした、残念！
たしかに面白い発想ではあるけど
そこまで話をややこしくしなくても良いと思うし、
なにより記憶障害を疑われるとか
「咲さんどんだけ天然なの」というツッコミを入れるところでしょう。
もちろん、上記にあげたほとんどは「咲視点での事実」でしかなく、
記憶障害説が完璧に否定されたわけではないので悪しからず。
畢竟するに、現行の記憶障害マンガはジョジョリオンだけで充分なのだと。
ぶっちゃけ記憶喪失ネタはもう古いと、そういう結論に落ち着きたいと思います。
（ジョジョリオンは大好きですよッ！ 荒木先生ッ！！！）
〈おまけ〉
阿知賀編で登場した照は、咲と同じく読書好きである。
咲の「±０」の能力は家族麻雀で培われた。
つまり照を相手にしていた時も「±０」という離れ業をやってのけていた・・・？
咲って照より強いんじゃないの・・・？（子供の頃は）
つーか、照が咲に対して本当に怒っているのだとしたら、その原因って……
咲さんパネエっす。
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記憶障害説否定はできないな。
腕を上げたら、この時代に点在する。
マンション麻雀に、ご招待しましょうか＾＾＾＾＾